撹上を研究責任者とする研究課題が、国立研究開発法人科学技術振興機構（JST） 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム（A-STEP）産学共同（育成型）の令和2年度募集における新規課題として採択されました。

A-STEPは大学・公的研究機関等で生まれた科学技術に関する研究成果を国民経済上重要な技術として実用化することで、研究成果の社会還元を目指す技術移転支援プログラムです。
産学共同（育成型）は大学などの基礎研究の成果を基礎とした新たな企業との共同研究の創成を目的として支援するものです。

本研究課題では、環境低負荷型成形法（グリーンプロセッシング）による高強度・機能性繊維材料の開発に取り組みます。

課題名：革新的グリーンプロセッシングによる高強度・機能性繊維作製システムの確立

研究責任者：撹上 将規

研究期間（年度）：2020-2022

参画機関：信州大学、群馬県繊維工業試験場

概要：本研究では溶融紡糸と溶融延伸を組み合わせることで溶融プロセスによる高強度繊維の作製を検討する。溶融延伸は、超高分子量ポリマーの分子鎖特性を利用した超延伸により高物性を引き出す手法である。溶融紡糸繊維に対して溶融延伸法を用いた二次延伸を導入、最適化することで細径化と結晶配向構造の発達による高強度化を達成する。また、紡糸プロセスの技術的展開とともに、インプロセス計測を用いた溶融延伸過程の構造形成メカニズムの解明に取り組むことで、学術的知見の裏付けをもって高強度超高分子量ポリマー繊維作製プロセスの確立を目指す。さらに、コンポジット化により強度と機能性を兼ね備えた溶融紡糸繊維の作製を検討する。

詳細はJSTのHPをご覧ください。
https://projectdb.jst.go.jp/grant/JST-PROJECT-20347668/（プロジェクトデータベース）
https://www.jst.go.jp/pr/info/info1464/index.html（プレスリリース）
https://www.jst.go.jp/a-step/index.html（A-STEP）

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