第4回高分子学会関東支部北関東地区講演会

<趣旨>平成30年度より、支部活動のより一層の活性化を促進するために、群馬・栃木地区と埼玉地区が合併し、「北関東地区」として活動を開始しました。第4回目の今回は、「高分子材料の反応と劣化」をテーマにオンライン開催しました。前半では、量子科学技術研究開発機構(高崎市)の前川博士から、放射線グラフト重合を用いた電池膜創製に関する研究をご紹介いただきました。また、後半では、化学物質評価研究機構(埼玉県杉戸町)の近藤博士から、合成ゴムの劣化メカニズムに関するご講演をいただきました。あわせて、Zoomブレークアウト機能を用いて、学生を中心とした最近の研究成果に関するポスター発表も併せて実施しました。

主 催 高分子学会関東支部
共 催 複合材料懇話会
協 賛 群馬大学Sメンブレンプロジェクト
日 時 2022年3月7日(月)13:00~17:00
会 場 リモート開催

プログラム
<13:00~14:15>
1) グラフト型高分子電解質膜の構造・機能相関解析と
  燃料電池への応用
(量子科学技術研究開発機構・副所長)前川康成
<14:20~15:40>
2) ポスター発表(各ブレークアウト・ルーム)
<15:45~17:00>
3) 高圧水素シール用ゴム材料の劣化評価
(化学物質評価研究機構・課長)近藤寛朗

 また、上記の招待講演の間に、38件のポスター発表が行われ、発表者と参加者の間で熱心なディスカッションが行われました。参加された教職員・企業・官公庁の方々による審査の結果、下記の優秀賞ポスター5件が選出されました。
【優秀ポスター賞】
群馬大院理工 河端夏輝
「針状常磁性体を用いたex-situ固体NMRによる薄膜材料のイメージング法の開発」
群馬大院理工 松原希宝
「GFN2-xTBを利用した活性化エステルの計算化学的解析と高分子修飾反応への応用」
群馬大院理工 原田瑞己
「セルロース繊維を素材とするバイオディ-ゼル製造用グラフト触媒の開発」
宇都宮大 木村栄美
「シイタケ菌糸体による各種バイオマス素材分解能の解析」
群馬大院理工 髙澤彩香
「バイモーダルな分子量分布を有する超高分子量ポリエチレンの分子鎖絡み合い特性が溶融延伸性に与える効果」

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