複合材料懇話会では、会員企業の方々に複合材料に関する最新の話題を提供するために、6月、9月、12月の年3回の講演会を開催していますが、これとは別に、例年、年度末の3月に高分子学会関東支部主催の講演会に共催し、講演のみならず、参加研究室による最新研究成果のポスター発表を聴講する機会を会員企業に提供しています。高分子学会関東支部では、平成30年度より、支部活動のよりいっそうの活性化を促進するために、群馬・栃木地区と埼玉地区が合併し、「北関東地区」として活動を開始しており、第6回となる今回は、2年ぶりの対面開催を桐生キャンパスにて行いました。
講演については、群馬大学の松尾一郎教授による「糖鎖の化学合成が拓く細胞質糖鎖生物学」および、相模中央化学研究所の脇岡正幸グループリーダーによる「相模中央化学研究所の特徴と高分子研究について
~π共役ポリマーの合成研究を中心に~」がありました。松尾教授のグループの研究「糖鎖による細胞機能・形態制御を目指した薬剤送達システムの構築」(略称:生体分子化学プロジェクト)も、Sメンブレン・プロジェクト同様、馬大学が戦略的に支援している「重点支援プロジェクト」として推進されており、最新の研究内容のみならず、産学連携への取り組みについての紹介もありました。
また、脇岡GLからは相模中研で行われている産学連携活殿の取り組みの特色および、脇岡グループで推進しているπ共役系ポリマーの合成研究についての話題提供がありました。
両講演の後には、活発な質疑があり、参加者の関心の高さを示していました。
主 催 高分子学会関東支部
共 催 複合材料懇話会、群馬大学Sメンブレンプロジェクト
日 時 3月9日(木)13:00~17:00
会 場 群馬大学桐生キャンパス総合研究棟402教室
プログラム
<13:00~14:15>
1) 糖鎖の化学合成が拓く細胞質糖鎖生物学 群馬大学 松尾 一郎 氏
<14:20~15:40>
2) ポスター発表(総合研究棟502教室)
<15:45~17:00>
3) (公益財団法人)相模中央化学研究所の特徴と高分子研究について
~π共役ポリマーの合成研究を中心に~ 相模中研 脇岡 正幸 氏