日本ゴム協会2022年年次大会・若手優秀発表賞 受賞

 当研究室D1の髙澤彩香さんによる「In-situパルスNMR測定による超高分子量ポリエチレン融体の変形過程における分子鎖絡み合いの動的変化の解明」の発表が、2022年5月30日~31日にオンライン開催された日本ゴム協会2022年年次大会にて、若手優秀発表賞を受賞しました。本賞は優れた口頭発表を行った35歳以下の者に贈られるものです。

 本研究では、パルス核磁気共鳴(NMR)測定を用いたin-situ(その場)計測により、超高分子量ポリエチレン(UHMW-PE)融体の変形過程における分子鎖絡み合いの動的構造変化の追跡を試みました。これにより、UHMW-PE溶融延伸過程における絡み合いの解きほぐし挙動をモニタリングすることに初めて成功し、UHMW-PE融体の分子鎖絡み合い状態が溶融延伸過程の非晶構造変化に及ぼす影響を明らかにしました。本発表の手法およびその成果によりこれまで観測が困難であった高分子変形過程における中間相・非晶相の動的構造変化を解明することが可能となり、高分子成形加工における今後の展開が期待されます。

 

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 今回受賞対象となった研究は、「Sメンブレン」プロジェクトの一環として行われたものです。
群馬大学研究・産学連携推進機構では、研究拠点の形成を目指した「推進研究(G2)」を指定しており、その一つとして、超高性能・高機能な膜材料を創製する「スーパー・メンブレン」プロジェクト(略称:「Sメンブレン」プロジェクト)を推進しています(代表:山延健教授)。

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