撹上将規助教が、2021年度日本熱測定学会奨励賞を受賞しました。本賞は熱測定に関する先導的、開拓的な優れた研究業績を挙げ、その研究のさらなる発展が期待される個人に授与されるものです。
受賞題目は、「高分子材料の高次構造がもたらす熱的挙動の解明に関する研究」です。
撹上助教は、高分子材料の複雑な高次構造がもたらす特徴的な融解・相転移挙動を、示差走査熱量(DSC)測定あるいは昇温過程のin-situ(その場)広角X線回折(WAXD)測定から評価し、さらに実空間観察と組み合わせることで、高分子材料における熱的挙動と構造・物性との相関を解明しました。これら撹上先生の一連の研究成果は新たな熱測定分野の発展に大きく寄与するものであり、日本熱測定学会奨励賞として相応しいものと認められました。
受賞式および受賞講演は、2021年10月27-29日開催の熱測定討論会(リモート開催)にて行わました。