2023年6月21日~22日にタワーホール船堀(東京)にて開催されたプラスチック成形加工学会第34回年次大会において、分子科学部門・高分子構造物性研究室(上原・撹上研究室)の髙澤彩香さんが学生優秀ポスター賞を受賞しました。
髙澤さんの発表題目は「超高分子量ポリエチレンの溶融延伸における分子鎖絡み合いの役割」でした。
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高分子構造物性研究室では、超高分子量ポリエチレン(UHMW-PE)などのエンジニアリングプラスチックについて、延伸技術を活かした高強度フィルム・繊維の創製に取り組んでいます。
髙澤さんの研究は東ソー株式会社との共同研究によるものであり、UHMW-PE重合パウダーを溶融圧縮成形して得られたフィルムの溶融延伸過程における構造形成を、パルス核磁気共鳴(NMR)測定およびin-situ(その場)広角X線回折(WAXD)・小角X線散乱(SAXS)測定により追跡し、分子鎖い絡み合いの果たす役割を明らかにしました。
今回受賞対象となった研究は、「Sメンブレン」プロジェクトの一環として行われたものです。
群馬大学研究・産学連携推進機構では、研究拠点の形成を目指したプロジェクトを「推進研究(G2)」に指定しており、その一つとして、超高性能・高機能な膜材料を創製する「スーパー・メンブレン」プロジェクト(略称:「Sメンブレン」プロジェクト)を推進しています(代表:山延健教授)。