2021年繊維学会年次大会 優秀ポスター発表賞 受賞

 当研究室M2の髙澤彩香さんによる「バイモーダルな分子量分布を有する超高分子量ポリエチレンの溶融延伸における分子量効果」、および、M1の小倉沙代子さんによる「超高分子量ポリエチレン延伸フィルムへの圧縮による単斜晶および中間相の生成挙動の調査」の2つの発表が、2021年6月9日~11日にオンラインで開催された2021年繊維学会年次大会にて、それぞれ、優秀ポスター発表賞を受賞しました。

 髙澤さんの研究は東ソー株式会社との共同研究によるものであり、超高分子量ポリエチレン(UHMW-PE)重合パウダーの分子量分布特性が溶融状態の分子鎖絡み合い特性およびフィルム溶融延伸挙動に与える影響を、パルス核磁気共鳴(NMR)測定およびin-situ(その場)広角X線回折(WAXD)測定により考察しました。

 

 小倉さんの研究は、UHMW-PE延伸フィルム・繊維への圧縮により特異的に発現する単斜晶の生成メカニズムの解明に挑戦するものです。本発表では単斜晶生成に伴って生成する中間相に注目し、WAXD測定および高分解能固体NMR測定を用いて結晶構造および分子運動性の観点から調査することで、単斜晶生成における中間相の役割について考察しました。

 

 これらの発表は、研究内容とともに、そのプレゼンテーションが審査委員により高く評価されました。

[ 繊維学会Webサイト へ]

[ 群馬大学Webサイト へ]

 今回受賞対象となった研究は、「Sメンブレン」プロジェクトの一環として行われたものです。 群馬大学 研究・産学連携推進機構では、研究拠点の形成を目指した「推進研究(G2)」を指定しており、その一つとして、超高性能・高機能な膜材料を創製する「スーパー・メンブレン」プロジェクト(略称:「Sメンブレン」プロジェクト)を推進しています(代表:山延健教授)。

[ 群馬大学・重点支援プロジェクトWebサイトへ ]

[ Sメンブレン・プロジェクトWebサイトへ ]