架橋シリコーンの高性能化

架橋シリコーンを高性能化するために、結晶性成分をブレンドしたところ、特徴的な相分離構造を形成しました。これらブレンドフィルムの応力・ひずみ曲線は、高い引張り弾性率を示した後、傾きが緩やかになる二段階の変形挙動を示しました。

これにより、ブレンドフィルムの応力・ひずみ曲線の面積は大きくなり、結果として高い破断エネルギーが得られることがわかりました。架橋シリコーンは、合成ゴム等の炭化水素系エラストマーに比べて力学的強度が劣りますが、これら結晶性成分との複合化により、高性能化できると言えます。